クラブセッティングについてお話しします。実際にコースへ持って行けるクラブは14本までです。私はコースの状態や天候、自身の体調などに合わせて、コースに持って行くクラブを変えています。諸見里しのぶプロのゴルフレッスンコーナー「諸見里しのぶのShinーGiーTai~心技体Golf~」
【紙面記事】https://www.chunichi.co.jp/article/93405?rct=moromizato
私は16本のクラブの中からコースや天候、自分の体調によってクラブを入れ替えて、14本のクラブセッティングを調整しています。ウッドが多いクラブセッティングでドライバー、スプーン、5W、7W、9Wを入れています。
まずスプーンです。実はスプーンがそれほど得意ではなく、雨が降っている時や体調があまり良くない時はボールが上がりにくくなってしまうので、そういう時は5Wで対応しています。
以前もお話ししましたが、私の5Wはシャフトを少し長めにしてもらい、ロフト角を立てているので、通常より少し距離が出る設定になっています。なので、雨が降っている時や体調に不安がある時は信頼してバッグに入れるようにしています。
そのほか2本のユーティリティー(UT)と11Wも入っています。11Wと5UTが同じくらいの飛距離なのですが、11Wの方が易しくて、ボールが高く上がってくれるので、春先や秋口で芝生が薄くなってゴルフ場の状態が難しい時には11Wを入れて、戦っています。14本の中で特に信頼しているクラブの一つです。
トーナメントを回る時は毎回、このようにいろいろな状況を考えながら、条件に合わせてクラブを選んでいました。このことも、プロとしてツアーを戦っている時の楽しみの一つでした。
2012年10月に、男子ツアーのキヤノンオープン(神奈川・戸塚CC)で片山晋呉さんのキャディーをさせていただいたことがあります。その時、晋呉さんは同じ種類のパターを5本持ってきて、毎朝、その中からご自身の体調や調子によって、その日に使うパターを選んでいました。その日の自分に合ったクラブセッティングをすることは、スコアを伸ばすための一つの考えだと思いました。
あと、シャフトについてです。今は本当にいろんな種類があります。シャフトの種類によってクラブのしなり方が違ってくるので、スイングにも影響してきます。それぞれ、振りやすかったり振りにくかったりすることもあるでしょう。ゴルフショップなどに行って自分に合ったシャフトを探して、新しいスイングをつくっていくことも楽しいと思います。いま一度、自分のクラブセッティングを見直して、新しいゴルフを見つけてください。
【しのぶのひとりごと】初めてセッティングするコース下見…やりがいと責任感
この欄に何度か書いていますが、今年からコースセッティングの仕事をさせていただいています。先日、秋に開催が予定されている(下部の)ステップアップツアーの大会で会場となっているコースの下見に行ってきました。
これまで何度か研修で先輩プロの下見に同行させていただき、基本的なことや技術的なことを教えてもらっていました。今回は初めてセッティング委員として担当させていただく試合に、1人で行ってきました。グリーンキーパーや大会関係者の方にコースの状態や例年の試合のことなどを教えてもらい、コースの特徴を生かすことができるセッティングを考えました。
試合が開催される秋口は風の向きが逆になったり、空気が乾燥してきたりするので、予定よりもグリーンが硬くなってしまいます。そのあたりをイメージしながらティーグラウンドの位置を決めて、ピンポジションを想定しました。
競技委員長からは「あなたの考えたセッティングでいいんですよ」とおっしゃっていただきました。それでも実際に現場へ行くと迷うことや、「本当にこれでいいのかな」と不安に思うこともありました。今回は競技委員長をはじめ、キーパーさん、大会関係者の皆さまに助けていただきました。
すてきな仕事ですがとても責任があり、やりがいのある大きな仕事であることもあらためて感じました。これからたくさんの経験を積み、コースセッティングの幅を広げていきたいと思います。
▼諸見里しのぶ(もろみざと・しのぶ) 1986(昭和61)年7月16日生まれ、沖縄県名護市出身。身長160センチ。ダイキン工業所属。おかやま山陽高を卒業後、2005年のプロテストに合格。06年にツアー初優勝し、09年には6勝を挙げ賞金ランキング2位と躍進した。国内メジャー大会3勝を含むツアー通算9勝。昨季限りでツアーの第一線から退いた。
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3 comments
すごく参考になりました。カチャカチャでシャフト交換しやすくなったので自分に合ったものを見つけやすくなりました。
これからラウンドするうえで参考になりました。
クラブがカチカチあたらないように丁寧に扱っている様子がすごく良いと思います。